手抜きばっかり覚えても、料理はうまくならない話

手抜きばっかり覚えても、料理はうまくならない
最近、料理の世界でも「効率」や「時短」に特化した情報がとても多くなってきました。共働きの家庭も多く、お料理はじっくり手間暇かけて作ることよりも「いかに、楽に、手間をかけずに作れるか」が求められていますね。
SNSやレシピサイトを見ても、電子レンジで作れる時短レシピ、○○の素を使った簡単料理、冷凍食品のアレンジ術など、「とにかくラクに、簡単に」という方向性が目立つように思います。
それ自体はまったく悪いことじゃありません。
毎日忙しい中で、できる範囲でごはんを作るのは、それだけで立派なこと♡
無理せず続けられる料理法を選ぶのも大切。
でも、そんな流れの中でふと気になるのが、「基本を知らないまま、手軽さだけを追いかけてしまっているケース」がとても多いということ。
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「10」を知っていれば、省くこともできる
料理がうまくなるって、「10のやり方を知っていて、そのうちの2〜3を省く」という選択ができることだと思うんです。

たとえば煮物なら、
- 出汁の取り方を理解する
- 火加減と煮る時間のバランスを考える
- 調味料を加える順番やタイミングを見極める
こういった基本があるからこそ、「今日は時間がないから、具材と調味料を一緒に入れて一気に煮よう」とか、「冷ます時間が取れないから、しっかり味が入るように煮詰め気味に仕上げよう」など、自分の判断でアレンジできる。

味付けも同じで、普段から出汁をきちんと取って味を感じている人は、どんな食材をどう活かすかを体で理解しています。
その感覚が、応用力や本当の「ラクさ」につながる。のです。
「3」すら知らずに「10」を目指すと、ずっと遠回り

でも、もし基本の「3」すら身についていなかったら?
- 食材の切り方をちゃんと覚える
- 火加減を見極める
- 塩加減を体で覚える
こういった【地味だけど本質的なこと】をすっ飛ばして、
「レシピ通りなのに美味しくない」
「火加減がうまくいかずに焦がしてしまう」
「なんとなく味が決まらない」
という壁に、いつか必ずぶつかります。
見た目はそれっぽく仕上がっても、料理の軸ができていないから味がブレる、応用が利かない。
結局、レシピに頼りきりになって、自分の感覚で作ることができなくなってしまう。
いつも、お料理作る時レシピ検索ばかりしていませんか?いつまでたっても【お料理迷子状態】ですよ。
「時短」と「知らない」は、まったく別物

ここで強調したいのは、
「時短=悪いこと」ではないということ。
大事なのは、
- 知ってて省いているのか
- 知らないからできないのか
この違いは大きい。
「知っているからやらない」と「知らないからやれない」は、似ているようでまったく違う。
そしてその差は、積み重ねるほどにどんどん大きくなっていくのです…
本当に“ラク”ができるのは、「知っている人」

一度ちゃんとやってみることで、
「ここは手間をかけるべきところ」
「ここは簡略化しても味は落ちない」
という判断ができるようになります。
- 出汁を一度ちゃんと取ってみたから、素材の味のバランスがわかる
- 煮物を何度か失敗したから、味を整えるタイミングが読める
- 卵焼きを何度か巻いてみたから、火加減と仕上がりの関係が見えるようになる
それが、知っている人の「手抜きの仕方」。
ただ手を抜いているわけではなく、ちゃんとした基礎があるからこその工夫なんです。
まずは「3」から、丁寧に
料理のやり方を10知っていれば、必要に応じて省略もできる。
でも、最初から省略だけで進んでいると、
「思ったように作れない…」
「アレンジができない…」
という壁に、いつか必ずぶつかります。
だからこそ、まずは基本の「3」をしっかり身につけることが何より大事。
難しいことではありません。
「切る・火加減・味を見る」——この3つ。まずはここから。
3がわかれば5が見えてくる。
5がわかれば10に手が届く。
料理は、だんだん上手になっていくもよ。
それが一見遠回りに見えて、実は一番の近道だったりしますよ♡
みなこ
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