どうして「旬」を食べると良いの?|季節を味わう暮らしのすすめ

スーパーに行くと、ほとんどの野菜は一年中店頭に出回っています。
便利な時代だけど、食卓を豊かにするために取り入れてほしい「旬」。
「この野菜は今が旬」「旬の野菜をつかったパスタ」というように、私たちはスーパーに行った際や、外食にお出かけした際も旬を意識するタイミングがありますね。
でも、「どうして旬が良いのだろう」と考えたことはありますか?
今日は「旬のものを食べる理由」「どうして旬のものが良いの?」ということを書きたいと思います。
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旬を取り入れると、私たちにとって嬉しいこと。
4つのメリットについてお話します。
■ 1. 一番おいしい時期だから
やっぱり旬の食材は味が濃くて、おいしい!
たとえば…
- 春のたけのこは、えぐみが少なくてやわらかい
- 夏のトマトは、太陽を浴びて甘みがギュッと詰まってる
- 秋のさつまいもは、自然に糖度が上がってホクホク
- 冬の大根は、煮込むととろけるようにやさしい味わい
「旬」は、その食材がいちばん生命力を持っている時期。
自然のリズムに沿って育ったものは、香りも食感もとっても優れているのです。
■ 2. 栄養価が高いから
旬の食材は、その野菜に取って一番よい環境で育っていることで、その時期に必要な栄養を自然に備えています。
- 夏野菜(きゅうり、なす、トマトなど)には、体の熱を冷ます水分やカリウムが豊富
- 冬野菜(ほうれん草、白菜、大根など)には、ビタミンや食物繊維がしっかり。また、身体を温める効果の高い根菜類があります。
その時期に【体が求めているもの】が、旬の食材には詰まっているんです。
身体を整えるには、旬の食材を取り入れるのがいちばん。
また、ほうれん草に含まれるビタミンCは、夏に収穫されたものと冬に収穫されたものを比較すると3倍にも量が違うそうです。冬にとれたほうれん草って、軸まで甘みがぎゅっと詰まって美味しくて、感動します♡
■ 3. お財布にもやさしいから
意外と忘れがちですが、旬の食材は価格も安定していて手に入りやすいのが魅力。
スーパーに行っても、旬のお野菜って私たちが目に入りやすい場所にたくさん売っていて、かつ求めやすい値段で売られていますよね。
旬のお野菜が、お安くなるのは…
- 収穫量が多くなる=市場にたくさん出回る
- 輸送や保存のコストが少ない=価格が抑えられる
つまり、旬のものを選べばコスパよく、栄養たっぷりの料理ができるのです
■ 4. 季節の移ろいを感じられるから
食卓に春の菜の花がのぼると、「もうすぐ春だなぁ」
秋に栗ごはんを炊くと、「ああ、秋が来たな」って感じますね。
旬の食材には、季節を感じさせてくれます。
慌ただしい日々の中でも、食材を通して
「季節を味わう」ことが、心のゆとりや豊かさにつながっていきます。
■ 旬を食べることは、自然とつながること
「旬の食材を使う料理」は、特別なことではなく、昔から日本の食卓に根づいてきた暮らしの知恵。
それを意識してみるだけで、料理がもっと楽しく、意味のあるものに変わっていきます。
また、「旬」といっても、その中には段階があります。
- 走り:旬の少し前に市場に出回り始めた時期。みずみずしく、やわらかい味わいが特徴です。
- 盛り:収穫量も多く、味や栄養価もピークを迎える、まさに一番おいしい時期。
- 名残:旬の終わりかけで、しっかりとした味わいや深みが感じられる時期です。
それぞれの時期に、それぞれの良さがあります。
ぜひ次に買い物へ行ったときには、「今日の旬は何かな?」「と食材との出会いを楽しんでみてくださいね。